【2021】納骨の時期はいつにすべき?宗教別にわかりやすく解説

納骨時期 一般知識・マナー

葬式を終えた後、次に考えなくてはならないのが「納骨」です。

「納骨」という言葉は、葬儀に携わったり、墓じまいの経験をしたりしたことのある方には、必ずと言って良いほど耳にしたことがある言葉ではないでしょうか?

しかし、納骨に適した時期や、宗派別の違いを考えると、よくわからないという人が多いのが現状です。

そこで今回は、納骨の時期や宗旨・宗派別の違い、納骨の流れ、やるべきことについて詳しく紹介します。

納骨とは

納骨

納骨とは、漢字のとおり「お骨を納めること」です。

以前までは、火葬した遺骨はお墓に納めることが普通でしたが、近年では納骨堂や樹木葬という形式を取る人も増えてきています。

納骨堂や樹木葬でお骨を納める形式も、納骨と言われます。

また、火葬をしたあとすぐには心の整理ができず、お骨になった故人をいつまでもそばに置いておきたいと思う人も少なくはありません。

しかし、いずれは納骨をするのが望ましく、仏式では法要の時期に合わせて納骨をする傾向が多いと言えます。

納骨は残された人の役目であり、気持ちを一区切りする儀式という言い方もできるでしょう。

納骨の時期は決まっている?

納骨の時期は決まっている?

納骨は、いつまでに行わなくてはならないという決まりは設けられていません。

また、お墓に関しての決まりは「墓地埋葬法」がありますが、納骨に関しての規定は定められていません。

自分の庭に埋葬したり、墓地ではない他の場所に埋葬することは違法ですが、自宅でのお骨の保管は法律上は問題がなく、何年も自宅に保管をしておいても罰則にはなりません。

そのため、気持ちが落ちつくまでは自宅で遺骨を保管するという人もいます。

 

いつまでも自宅に遺骨を置いておいても問題はありませんが、ご自身に何かあった場合やお骨の保管状態で傷みやすくなる場合も考えられるので、ある時期で納骨はした方が良いでしょう。

納骨の時期については決まってはいないものの、一般的に納骨が行われる目安を知っておくことで、納骨の準備をスムーズに進めることができます。

一般的に行われる納骨時期の目安

納骨のタイミング

葬儀を終えた後は、仏式では四十九日や一周忌などの法要が行われるようになっています。

法要では親族も集まるということもあり、そのときに納骨を行うことが多いです。

では、具体的にどのような時期があるのか解説しましょう。

納骨時期の目安
  • 四十九日法要
  • 百か日法要
  • 一周忌
  • 三回忌
  • 新盆

四十九日法要

仏式では、亡くなった日を1日目として数えた49日目に、「四十九日法要」を行います。

四十九日とは、48日間現世を彷徨った故人の魂が、49日目に死後の世界に向かうと言われ、その日に合わせて法要を行うことになっており、故人が死後の世界に旅立つ一つの区切りともいえる日です。

そのため、四十九日に納骨を行う人が多い傾向が見られます。

親族も集合するため、四十九日に納骨の儀式を行えば、また新たに集まる必要がなく遺族の負担の軽減にもなります。

百か日法要

故人が亡くなって100日目に行われるのが、百か日法要です。

四十九日法要の際にお墓の準備ができていなくて納骨を諦めた場合も、百か日法要にはお墓の準備も出できいることでしょう。

また、百か日には「故人が亡くなった悲しみから少しずつ元の生活に戻る」という意味も込められているため、納骨をして気持ちを新たに切り替えるという考え方もあります。

故人が亡くなった悲しみから、少し落ち着いた時期である百か日法要も、納骨の目安とされています。

一周忌

一周忌は、亡くなってから丸1年がたって行われる法要です。

喪が明けるということもあり、この日に納骨を行うという人も少なくありません。

喪に服す時期はお祝いごとを慎みますが、喪が明けると慎しむ期間が終わり、一周忌をもって気持ちを新たに進もうと考える人も多いものです。

そのため、納骨をして気持ちを整理し、新たに出発することができる時期だと言えるでしょう。

三回忌

三回忌は、故人が亡くなってから2年後に行われます。

2年という月日は長いような気がするかもしれませんが、大切な人を亡くして悲しみを乗り越えるためには長い年月がかかることもあります。

また、さまざまな手続きに追われ、日々の暮らしを取り戻すためにあっという間に2年の月日が流れたということもあるでしょう。

三回忌でいったん故人の法要が一区切りとなるため、最終的に三回忌までには納骨を行うという考え方でも良いでしょう。

新盆

新盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことです。

夏の休みを利用して帰省する親族や知人を招いて盛大に供養するため、新盆に納骨を行うこともあります。

新盆に納骨を行うことに抵抗がある場合には、お寺に相談してみると良いでしょう。

 

また、新盆も亡くなった時期によって異なります。

例えば、5月に亡くなった人は2~3ヶ月で新盆となり、10月に亡くなった人は新盆まで約1年ということになります。

そのため、新盆の時期と納骨の時期の希望が合うのかにも注意が必要です。

宗派・宗旨別の納骨の時期とは

仏壇

では、宗派や宗旨によって納骨の時期は違うのでしょうか?

一般的にみると、宗派や宗旨によって納骨の時期が違うということはなく、自由だとされています。

宗教別に詳しく見ていきましょう。

真言宗の場合

現在は18つの宗派と本山を持つ真言宗は、空海によって開かれた宗派です。

漢字のごとく、仏様がおっしゃることが真の言葉であるとし、悟りを開いたものしかお告げは聞こえないと言われています。

そんな真言宗は、納骨の時期は定められていません。

浄土宗の場合

南無阿弥陀仏を唱えることで極楽浄土へ行くことができるという教えの浄土宗は、法然上人が開いた宗派です。

浄土宗も、納骨の時期は定められていません。

浄土真宗の場合

親鸞聖人によって開かれたとされる浄土真宗は、京都の西本願寺と東本願寺を総本山とする本願寺派と大谷派が大きなグループとされています。

浄土真宗も、納骨の時期は定められていません。

 

以上のように、宗旨や宗派によって納骨の時期が違うということはなく、決まりも定められていません。

どの宗派も四十九日や一周忌に合わせて納骨を行うことが多いですが、迷った場合は、僧侶に相談してみると良いでしょう。

キリスト教・神道の納骨の時期

宗教別のお墓

仏教では納骨の時期は決まりがないということがわかりましたが、キリスト教や神式の場合はどうでしょうか?

キリスト教や神道には、四十九日や一周忌などはありませんが、納骨に選ばれる時期があります。

キリスト教の場合

キリスト教では土葬が基本とされていますが、日本は土葬が禁じられているため行うことはできません。

そのため、仏式と同じようにお骨をお墓に納める納骨方法を取ります。

キリスト教の納骨の時期は、亡くなってから1ヶ月後の追悼ミサや召天記念日が目安と言われていますが、火葬の直後に納骨を行う場合もあり、礼拝日の日曜日に納骨するという例もあります。

お墓がなければ、亡くなってから1年目の記念ミサまでに納骨を済ませることが多いとされています。

神道の場合

以前は、神道の納骨は火葬後すぐに行われていました。

しかし、近年では仏式と同じように、ある時期で納骨をするような傾向になっています。

神道では、10日ごとに法要を行う形式になっており、二十日祭、三十日祭などと続いていきますが、最近では省略される場合も多く見られます。

そのため、50日目に行われる五十日祭を盛大に行い、このときに納骨を一緒に行うことが多いです。

キリスト教も神道も仏式と同じように、納骨の時期は明確ではありません。

残された人の気持ちや状況に合わせて、納骨の時期を選ぶようにすると良いでしょう。

お墓の種類による納骨時期の目安

集合墓地

すぐに納骨したくてもお墓がなければできませんし、お墓を持っていてもお寺側の都合もあるため、必ずしも希望が叶うというわけではありません。

また、納骨するお墓の種類によっても納骨時期の目安は異なります。

では、お墓の種類による納骨時期の目安を紹介していきましょう。

すでにお墓がある場合

ご先祖様のお墓がある場合や、あらかじめ墓地を契約していた場合は、すぐに納骨ができます。

納骨式を行う場合は、親族の連絡や住職のスケジュールもありますのですぐにはできませんが、納骨のみならすぐにできます。

ただし、納骨を勝手に行うことはできないため、お寺には連絡しておきましょう。

一般墓を新規に建てる場合

お墓を新しく建てる場合は、約3ヶ月は見ておいた方が良いです。

急に亡くなってしまった場合や、お墓について全然考えていなかったということもあるでしょう。

お墓の場所を選び、墓石のデザインや契約するなどやるべきことはたくさんありますので、時間に余裕を持って行うことが大切です。

そして、お墓の発注をして建てられるまでのおおよその期間が3ヶ月なので、納骨の時期を決めるには、ある程度お墓の建立のめどが立ち、時間にも余裕を持たせて計画すると良いでしょう。

樹木葬の場合

近年増加して注目されてきている樹木葬は、ガーデニング墓や石材使用のお墓など、さまざまなタイプがあります。

ガーデニング墓や石材使用の場合は造りが特別であるため、すぐに納骨はできないことが考えられますので、墓地に問い合わせておきましょう。

樹木葬墓地を購入している場合もすぐに納骨はできますが、墓地の都合もあるため墓地に確認をしておきましょう。

納骨堂の場合

納骨堂は近年増加しており、室内でのロッカー型や仏壇型、自動搬送式などがあります。

お墓を建立することがないため、空いていればすぐに納骨ができます。

しかし、中には墓石を建立する納骨堂もあります。

その場合は、納骨まで一般墓の建立と同じで3ヶ月ほどかかると考えておきましょう。

納骨の時期を決定するまでの流れ

仏様

故人の納骨をスムーズに行うためには、トラブルにならないよう細かい内容をあらかじめ決めておきましょう。

どのようなことを決めておくと良いのかについて解説していきます。

納骨の時期を決定するまでの流れ
  • 納骨方法を決める
  • 墓地管理者と寺に相談する
  • 費用の準備と確認をする
  • 納骨の時期を決める

納骨方法を決める

先祖から続いているお墓があり、そこに入ることができる場合は良いのですが、お墓を持っていないという場合はお墓を建てることから始めなくてはなりません。

近年、一般的な墓石のお墓ではなく、樹木葬や納骨堂の希望も増えています。

お墓の継承や金額なども考え、よく話し合いをしてから納骨方法を決めると良いでしょう。

新しく墓石のお墓を建立する場合は、墓地選びやデザインなどやらなければならないことが多いです。

そのため、なるべく早く準備をしておくと良いでしょう。

墓地管理者と寺に相談する

納骨方法が決定したら、納骨をする管理者や石材店に連絡をしましょう。

法要も一緒に行う場合は、お寺にも都合があるため、早目に相談をして日時を決めておきましょう。

また、納骨ではお墓に名前を彫り、納骨する際に納骨室の開閉を石材店の人にお願いするため、2~3週間前に石材店に依頼をしておきます。

費用の準備と確認をする

お墓をまだ建立していない場合には、お墓の建立の費用も考えなくてはなりません。

墓地の場所やタイプなどにより差はでますが、平均して150万から200万円はかかるとみておいた方が良いでしょう。

お墓がすでにある場合には、納骨にかかる費用を考えれば良いことになります。

納骨にかかる費用は、石材店に3万円ほど、お寺や僧侶に3~5万円ほどが相場となっています。

一般的に決まってはいませんが、総額で10万ほど見ておくと良いでしょう。

 

他の準備ができても費用がなくては納骨ができませんので、少し余裕をみて用意をしておきましょう。

お墓をこれから建立する場合は210万円ほど、納骨の場所が決まっている場合は10万円ほどの費用がかかることになります。

納骨の時期を決める

納骨方法や墓地管理者への連絡、費用の準備などを決めたら、具体的に納骨の時期を決めましょう。

いつ納骨するかということは親族でよく話し合い、四十九日や一周忌などの法要の時期に行うことができるように決めていきます。

四十九日に行いたくても、墓地の準備が間に合わなかったり、心の準備ができていなかったりすることもあります。

後悔しないためにも、納骨の時期は親族で納得のいくまで話し合いを行っておくことが大切です。

納骨時期が決定したらするべきこと

電卓と数珠

納骨の時期が具体的に決定したら、納骨に向けて準備を進めておきましょう。

ここでは、納骨時期が決定したらするべきことを紹介します。

納骨時期が決定したらするべきこと
  • 埋葬許可証の準備
  • 当日の流れと参列者の決定
  • 参列者への連絡
  • 当日のお供え物や生け花の手配

埋葬許可証の準備

納骨する場所に限らず、納骨をするためには埋葬許可証が必要です。

埋葬許可証がなければ納骨をすることができません。

故人の死亡届を地方自治体に提出すると、火葬許可証が発行されます。

そして、火葬の際に火葬許可証を提出し、火葬場で認印を押されたものが埋葬許可証です。

埋葬許可証は、骨壺が入っている桐箱に入れられていることが多いため、手元にない場合は桐箱の中を見てみましょう。

どうしてもない場合には、再発行が必要です。

当日の流れと参列者の決定

納骨には、誰を呼ばなくてはいけないという決まりはありません。

親族はどこまで呼ぶのか、どの程度の人数で行うのかなどを決めておく必要があります。

誰を呼ぶか・呼ばないかということはトラブルにもなりやすいので、慎重に決定しましょう。

また、納骨式当日の流れや時間、会食の設定なども決め、お寺にも伝えておきましょう。

参列者への連絡

詳細が決定したら参列者に案内を出しますが、連絡方法に決まりはありません。

納骨は親しい身内で行われることがほとんどなので、電話での連絡でも問題はないでしょう。

身内以外の人を呼ぶ場合には、案内状を送ると良いです。

 

また、遠方から来られる人がいる場合には、交通機関の案内や宿泊施設などの準備をしておくと親切です。

何時から開始し、どのような流れで行い、会食はどのような場所で何時頃行うということがわかれば、参列する人も安心して来られるでしょう。

当日のお供え物や生け花の手配

納骨式には、祭壇のお花やお供え物が必要になります。

祭壇のお花は葬儀に用意するものと同じようなお花にし、運気を下げる花や縁起が悪いと言われる花は避けるようにします。

たとえば、首が垂れ下がっている藤の花は運気を下げ、花が落ちやすいものは縁起が悪いと言われています。

お供え物は、故人が好きだった食べものや飲みもの、お線香などを用意します。

また、お供え物には、遺族がその後に消費できるものがいいとされていますので、選ぶ際に気にしながら決めると良いでしょう。

まとめ

お墓と供花

納骨の時期には決まりがなく、法要などのタイミングで納骨を行うことが多いです。

火葬してすぐ納骨をする場合もあり、気持ちが落ち着くまで手元に置いておくということもあります。

どちらにしても残された人の気持ちが大切であり、後悔しないためにも親族で納得がいく時期に納骨を行うようにしましょう。

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