【2022】生前整理とは?進め方・タイミングと遺品整理・老前整理との違い

生前整理その他

近年、「終活」という考えが一般的になったことで、「生前整理」に積極的な方が増えています。

しかし、いざご自身が生前整理に取り掛かろうと思っても、その整理品の多さからどこから手をつけたら良いのかわからず、作業をためらってしまう方も多くいるのが現状です。

そこで、ここでは「生前整理の進め」方を中心に「生前整理のメリット」や「生前整理を行うタイミング」など、生前整理の基礎知識を解説します。

生前整理とは

生前整理を行う男性

生前整理とは、ご自身が元気なうちに相続で遺族が争うことがないよう、財産や所有物を明確にしてあらかじめ整理しておく行為です。

通常、遺書などで希望を示すことなく亡くなった方の遺品や財産は、法律にのっとって適切に処分または相続されますが、この方法では故人の意思に従った遺品整理はできません。

このような状況を防ぐために生まれたのが「生前整理」です。

生前整理を行っておくことで、たとえ突然の不幸事に見舞われたとしても、財産や所有物は故人の意思に沿って適切に処理することができるのです。

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生前整理を行う目的

残す・捨てる看板

それでは、なぜ生前整理が必要なのでしょうか?

ここでは生前整理を行う目的を解説します。

遺族のため

先ほどお伝えしたとおり生前整理を行う目的の多くは、ご自身が亡くなったあとに遺族に遺品や財産をめぐる苦労をかけないためです。

なんの準備もなく、突然亡くなってしまった方の遺品を整理するという行為は、予想以上に大変な作業です。

 

とくに近年では一人暮らしの高齢者も増加しているため、生前の持ち物が山の様に積まれたご自宅の遺品整理は、精神的に肉体的にも重労働となります。

残された家族にこのような苦労をかけたくないとの思いから、生前整理を行う方が増えているのです。

自身のため

生前整理は遺族のためだけではなく、ご自身のためにもなります。

なぜなら、生前整理は所有物を必要な物と不必要なものに仕分ける作業をとおして、ご自身の周りに必要なものしか残しません。

その結果、シンプルで効率的化した生活が送れるようになるのです。

これは何も所有物に限った話ではなく、お金や人間関係などの問題も含まれます。

それらすべてを清算することで、日常生活が今よりずっと身軽で快適に過ごすことができるのです。

生前整理・老前整理・遺品整理の違い

終活作業の中では、生前整理とよく似たことばとして「老前整理」と「遺品整理」ということばをよく耳にします。

ここでは、これら生前整理とよく似た響のある2つのことばについて、その意味と生前整理との違いについて解説します。

老前整理とは

老前整理とは、60代や70代になってもまだまだ元気な生活を続くことを見越して、少し衰えていくご自身の身体を考えながら、安心・安全な生活を継続していくための準備作業を指すことばです。

そのため、生前整理が「家族のために行う作業」という意味合いに対し、老前整理は「自分のために行う作業」という意味合いが強いことばです。

このように、作業を行う目的に違いがある老前整理ですが、作業内容は生前整理とそれほど変わりがないため、明確に区分することは難しいでしょう。

老前整理は仕事を退職した時期に行うことが多いため、セカンドライフに備えるための作業とも考えられています。

遺品整理とは

一方で、生前整理と遺品整理には明確な違いがあります。

生前整理はご自身が存命中に遺族のために行う作業ですが、遺品整理はご自身が亡くなった後に遺族が行う作業です。

そのため、遺品整理はご自身の意思に関係なく遺族や専門業者が行う作業となります。

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生前整理を行うタイミング

空っぽの引き出し

生前整理は、いつ始めても問題はありません。

突然の事故や急な入院などのリスクを考えると、今すぐ行うべきという考えもあります。

とはいっても、慣れない作業を行うことに対しての不安からなかなか前向きになれず、作業するタイミングを逃している方も多くいるでしょう。

そのような方のために、ここでは生前整理を行うタイミングについて解説します。

タイミング①:子供が家を出た時

子供が「進学」「就職」「結婚」などで家を出るタイミングは、生前整理を行う時期の目安と言えるでしょう。

子供が家を出ることで荷物が減り、必要な物と不必要な物の分別はやりやすくなるものです。

また、夫婦2人になった場合は、お互いの老後について時間をかけて話し合うことができます。

話し合いの中から生前整理の必要性について考え、夫婦の意見をすり合わせてから行うほうが作業はスムーズに行えます。

タイミング②:70歳を超えた時

自力で健康的な生活を行える健康寿命は、厚生労働省のデータでは男性が72歳、女性が74歳です。

言い換えれば、70歳を超えたあたりから体に何らかの不調が表れるというデータです。

これらを参考に、健康寿命の手前である70歳は生前整理をする最後のタイミングと考えましょう。

生前整理でやること・進め方

生前整理リスト

それでは、ここからは実際にどのように生前整理をするのか、そのやり方・進め方を解説します。

生前整理のやり方は、次の順序で行えば効率よく進めることができます。

進め方①:財産目録を作成する

生前整理で整理する物は、「所有物」と「財産」です。

そのため、まずはお手持ちの所有物と財産を把握するために財産目録を作成しましょう。

ちなみにここで言う財産には次のものが含まれます。

財産
  • 現金
  • 預貯金
  • 宝石
  • 骨董品
  • 有価証券

これらの財産についてご自身が財産目録の中で正確に記載することで、遺族はあなたの死後に財産の有無を調べる必要がなく、比較的簡単に相続手続きを進めることができます。

また、財産を早めに把握することで相続対策を行えるメリットもあります。

多くの財産がある場合では、生前贈与などで税金対策することもできますので、財産目録を作成したら税理士や弁護士に相談することをおすすめします。

進め方②:必要な物と不必要な物を整理する

ご自身が亡くなった後に大量の物が残されていれば、その仕分けと処分作業は遺族にとって重い負担となってしまいます。

また、大量の不用品に囲まれた生活は、決して居心地の良い住環境とは言えないはずです。

思い出が詰まった物や道具は粗末に扱うことが出来ず、結果的に不用品をためこんでしまうことにつながります。

生前整理を機会に、本当に必要な物は残し不用品は処分する作業に取り組みましょう。

一度にすべての物を仕分けする必要はありません。

日常生活を送りながら仕分けを行い、少しずつでもご自身の身辺を整理するように心がけてください。

進め方③:貴重品は一箇所にまとめておく

進め方②で仕分けられた必要な物は、ここからさらに貴重品とそうでないものに分類し、貴重品に関しては一箇所にまとめて保管します。

具体的な貴重品は次のとおりです。

貴重品
  • 印鑑
  • 通帳
  • 保険証
  • 契約書類など

貴重品を一箇所のまとめておくことで、ご自身に何かあたったときに家族にその後の手続きをお願いしやすくなります。

また、貴重品に関連する書類をこの貴重品保管場所の近くにまとめておけば、不測の事態がおこった際に素早い対応が可能です。

進め方④:遺言書を作成する

財産の行く先についてご自身の意思を示しておきたい方は、弁護士や公証役場のサポートを受けた正式な遺言書を作成する必要があります。

遺言書がなくても民法の規定により財産分割はされますが、この方法では特定の財産を特定の方に遺すなどの細かい指定はできません。

ご自身の死後、財産をめぐって家族に争いが起こらないようにするため、遺言書を作成することも生前整理の一環なのです。

進め方⑤:エンディングノートを作成する

エンディングノートとは、遺言書のように法的な権限を持つ書類ではありませんが、ご自身の死後に行って欲しいことや家族に対するメッセージを書きこむためのノートです。

そのため、このエンディングノートを使ってご自身の死後どのような葬儀を行い、どのようなお墓を希望するのかなどの指示を家族に残すことができます。

エンディングンノートを見ることで家族は故人の希望を知ることができ、通常より精神的な負担が少なく葬儀準備に取りかかることができるのです。

進め方⑥:家族信託の利用も検討する

財産の管理を誰かに任せようと考えている方には、「家族信託」という制度がおすすめです。

この家族信託とは、家族の誰かに財産を託し、その管理や処分方法を一任する契約を結ぶ制度です。

これにより、遺言ではできない財産処分が可能となります。

ただし、利用にあたっては専門知識が必要なため、家族信託に詳しい弁護士や司法書士へ依頼する必要があります。

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生前整理を行うメリット

まとめられた書類と青空

生前整理は日常生活に様々な恩恵をもたらします。

ここでは、生前整理のメリットを解説します。

メリット①:いざという時に困らない

ご自身が交通事故や何らかのトラブルに巻き込まれた場合でも、生前整理を行っていれば家の中のどこになにがあるのかが明確になり、家族や周りの方が困ることはないでしょう。

例えば、入院した場合などは「保険証」「加入保険証書」「入院費用」が必要となりますが、保管場所が明確であるため家族は入院先にこれらの書類を簡単に持ち出すことも可能となるです。

メリット②:相続争いを回避できる可能性がある

生前整理を行う際は、不必要な財産を処分して現金化したり所有していたことさえも忘れかけていた財産を思い出すことで、相続争いを回避できる可能性が上がります。

また、相続時におこなう故人財産の把握は非常に大変な作業で、専門的な知識が必要です。

これらの財産について生前整理でリストアップしておければ、相続人としては非常に助かるというメリットもあります。

メリット③:ご自身の判断能力が落ちても安心できる

ご自身がまだ若いうちはそれほど意識することはありませんが、高齢となって生前整理を始めた場合では、判断能力が低下しているため途中までしか作業ができなかったというケースは珍しくありません。

このように、生前整理においてはこの判断能力は非常に重要です。

判断能力が低下してしまうと、ご自身が本当に望む財産処分ができない可能性も考えられます。

そのため、早めに生前整理に取りかかるということは、それだけでメリットとなるのです。

生前整理を業者に作業を依頼する場合

清掃業者と廃棄物

ご自身が長期的な入院や高齢などの理由で生前整理を行えない場合は、専門業者へ依頼して生前整理を行うことも可能です。

ここでは、この生前整理業者について解説します。

業者の仕事内容

生前整理業者は、依頼人の要望に沿って次の作業を行います。

作業内容
  • 不用品の仕分け
  • 不用品の廃棄
  • 不用品の買い取り
  • 部屋の片付け
  • 部屋の清掃

経験豊富なスタッフが在籍している事業所では、生前整理全体のサポートを行っていただけるため、ご自身だけではわからない細かい部分をプロの視点からフォローしていただけるメリットがあります。

業者の選び方と注意点

依頼する業者の選び方は、「生前整理アドバイザー」などの有資格者が在籍しているのかを確認する必要があります。

この資格を持っている業者であれば、ある程度の知識と作業経験がある業者と判断することができるでしょう。

なお、業者選定において一番重要なのは、見積を利用して実際のスタッフと対面することです。

業者の中には、事前見積を遥かに超える作業料金を請求する、いわゆる「悪徳業者」の存在も報告されています。

実際にスタッフと対面し、見積書の内容と作業内容を確認の上本契約することをおすすめします。

金額相場

生前整理の金額は各業者ごとに設定されているため、定額の料金はありません。

しかし、どの業者も作業にあたる部屋の大きさや数で、おおよその相場を提示しています。

例えば、夫婦2人暮らしで2LDKの部屋では13万円程度、4LDKや一軒家の場合では23万円程度が費用相場となります。

ただし、これらの価格はあくまでも目安です。

実際には作業する人数や処分する廃棄物の量、作業内容などでも料金は上下しますので、見積書と作業内容の確認は必須です。

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まとめ

生前整理は、ご自身があの世へ旅立つための後ろ向きな作業ではありません。

むしろ、今をより良く生きていくための前向きな作業です。

作業量も多く面倒に感じる生前整理ですが、まずはご自身が始めやすいところから実行してみてはいかがでしょうか?

不必要なものを処分するだけでも環境はガラリと変わり、今よりも気軽で楽しい生活が送れるようになるはずです。

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この記事を監修したのは、
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