49日(四十九日)法要は、故人の葬儀後にはじめて行われる大きな法要なので多くの人が集まるため、喪主や遺族が挨拶をする機会も少なくありません。
大切な節目となる49日法要ですから、故人を偲び集まる人に心を込めた言葉でご挨拶をしたいものですね。
今回は、49日法要で行う挨拶をシーン別に分けながら、49日の具体的な挨拶例文を詳しく紹介していきます。
テンプレートとして使ってもらえれば幸いです。
49日で行う4つの挨拶

49日は、故人が仏様のもとへ無事に到着し、遺族が忌明けをするという節目の日です。
したがって、49日法要に関わるすべてのシーンにおいて挨拶をする必要があります。
では、49日ではどのようなシーンで挨拶が行われるのか、その具体的な例を紹介していきましょう。
49日法要の挨拶
49日法要は故人と遺族にとって節目になる大きな法事であるため、多くの人が集まり法要に参列します。
そこで行われるのが、喪主による法要の始まりと終わりの挨拶です。
49日という大切な日を無事に迎えられたことに感謝し、忌中の期間に支えてくださった方々に心からのお礼を述べましょう。
49日法要を行う僧侶への挨拶
49日は正式な法要なので、檀家となっているお寺の僧侶にお願いして読経と法話をいただきます。
法要に足を運んで下さった僧侶には、お礼としてお布施・お車代などをお包みして渡しますが、この際に喪主からご挨拶をしなければなりません。
僧侶とは今後も長くお付き合いをすることになるため、失礼のない言葉遣いで挨拶しましょう。
49日法要後の会食の挨拶
49日の法要の後は、「お斎(とき)」と呼ばれる忌明けの会食が行われます。
会食の際は、始まりに喪主から改めてみなさんへ挨拶し、その後に献杯の挨拶をして故人への敬意を伝え、頃合いを見計らってお開きの挨拶をすることが一般的です。
法要に比べると堅苦しい雰囲気ではありませんが、大切な節目に集まって下さった人たちに対して心からの感謝を込めて挨拶をしましょう。
49日の挨拶状
49日の忌明けを迎えたら、これまで遺族を支えてくださった方に挨拶状を送り、無事に49日を迎えたことを報告します。
香典を頂いた方には香典返しも用意し、49日の挨拶状も添えて送るようにしましょう。
お供物や弔電を頂いた方にも挨拶状を送り、忌明けを無事に迎えられたお礼を伝えてください。
49日法要の挨拶例文

49日で行う挨拶のうち、喪主の人が一番気がかりなのは法要での挨拶ですよね。
49日法要の挨拶は、法要を始める前と法要の終わりの2回挨拶をします。
では、具体的にどのような挨拶を行うのかについて、49日法要の挨拶例文を紹介していきましょう。
ぜひテンプレートとして使ってみてください。
49日法要始めの挨拶
49日法要は、よほど大きな法要でない限りは喪主が場を仕切り、頃合いを見計らって初めの挨拶をします。
挨拶は短くて構いません。
法要を行う僧侶を迎えて祭壇へ案内し、参列者が揃ったことを確認してから挨拶をしましょう。
49日法要の始まりの挨拶例文は、次のとおりです。
本日は、お忙しい中ご参列を頂きありがとうございます。ただいまより、故〇〇(故人の名前・続柄・戒名)の49日法要を始めさせて頂きます。それでは〇〇様(僧侶の名前、もしくはご住職様でもよい)よろしくお願いいたします。
49日法要締めの挨拶
49日の法要が終わったら、再び喪主が締めの挨拶をします。
締めの挨拶も初めの挨拶と同様に短くて構いませんが、法要後に会食の席を設けている場合はそちらへご案内するようにしましょう。
49日法要の締めの挨拶例文は、次のとおりです。
本日はお忙しい中、故〇〇の49日法要にご参列頂きありがとうございました。皆様のおかげで無事に法要の儀を行うことができましたことを、心よりお礼申し上げます。今後とも、暖かいご厚誼(こうぎ)を賜りますようよろしくお願いいたします。また、ささやかではございますが会食の席をご用意いたしましたので、お時間がございます方はぜひおくつろぎ頂き、故人の思い出話はなどをお聞かせ頂ければと思います。本日は本当にありがとうございました。
49日の会食の挨拶例文

49日の会食では、初めの挨拶・献杯の挨拶・お開きの挨拶と3回の挨拶を行います。
このうち、初めのお開きの挨拶は喪主、献杯の挨拶は故人と縁の深い人が行うことが一般的です。
ここでは、49の会食で行う挨拶とそれぞれの例文を、流れに沿って紹介します。
ぜひテンプレートとして使ってください。
49日の会食始めの挨拶
49日の会食の始まりは、喪主の挨拶から始まります。
法要に参列頂いたことへのお礼を改めて伝え、故人を偲んでお食事ができるよう和やかな声で挨拶しましょう。
挨拶の後は献杯なので、献杯する人へつなげるように挨拶をするとスムーズになります。
始まりの挨拶の例文は、次のとおりです。
あらためまして、本日は亡き〇〇(故人の名前・続柄)の49日法要にご参列を頂き誠にありがとうございました。皆様のおかげで無事49日を迎えることができ、心から安心いたしました。粗宴ではございますがお食事をご用意いたしましたので、亡き〇〇(故人の名前・続柄)の思い出話などをお聞かせ下さい。では〇〇様、献杯のご挨拶をお願いいたします。
献杯の挨拶
献杯をする人は、喪主からの紹介を受けてから立ち上がり、献杯の挨拶を行います。
会食には知り合いでない人も参加しているため、自己紹介と故人との関係を伝えてから献杯するようにしましょう。
献杯の挨拶例文は次のとおりです。
ただいまご紹介に預かりました、△△(自分の名前)と申します。〇〇さん(故人の名前)とは古い友人で、家族ぐるみで仲良くさせて頂いておりました。突然の別れから一月余り経ち、まだ信じられない気持ちがある反面、ご遺族の皆様が力を合わせて頑張っている姿に胸を打たれる思いです。微力ではございますが、亡き〇〇さん(故人の名前)に安心して頂けるよう、ご遺族の皆様のお手伝いができればと思っております。それでは、僭越ではございますが、〇〇さん(故人の名前)への思いを込めて献杯の音頭をとらせて頂きます。皆様ご唱和下さい。献杯。
49日の会食お開きの挨拶
49日の会食は、1時間から2時間ほどでお開きになります。
喪主は、時間と食事の進み具合を見計らい、程よいタイミングでお開きの挨拶をしましょう。
会食のお開きの挨拶例文は、次のとおりです。
本日は、お忙しい中ご参列頂きまして、本当にありがとうございました。故人の思い出話をたくさん拝聴できて、亡き〇〇(故人の名前・続柄)も喜んでいることと思います。もっとお話をお聞きしたいところではございますが、本日はこれにてお開きとさせて頂きます。いたらない部分もあるかと思いますが、どうか今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願いいたします。どうぞお足元に気を付けてお帰りください。本日は、本当にありがとうございました。
49日法要でお布施を渡すときの挨拶例文

49日の法要では、僧侶から読経と法話を頂きます。
そのお礼にお渡しするのがお布施ですが、お布施を渡すときは僧侶に失礼がないようタイミングを見計らって挨拶をしなければなりません。
では、具体的にどのようなタイミングで渡せ良いのか、僧侶が会食に参加しない場合と参加する場合に分けて解説します。
僧侶が会食に参加しない場合
僧侶が会食に参加しない場合は、法要が終わってお帰りになるタイミングでお布施を渡します。
お布施は読経と法話に対するお礼ですが、お食事に参加しないときにはお車代とお膳料も別の袋に用意して一緒に渡しましょう。
僧侶が会食に参加しないときの挨拶例文は、次のとおりです。
本日は、49日法要のお勤めをいただきましてありがとうございました。ありがたいご法話もいただき、故人も喜んでいることと思います。心ばかりではございますが、どうぞこちらをお納め下さい。
僧侶が会食に参加する場合
僧侶が会食に参加する場合は、お食事が終わって帰るタイミングでお渡しします。
会食は上座に僧侶が座り、その隣に喪主が座る席順になります。
お布施とお車代をあらかじめ用意しておくと、お帰りの前にスムーズにお渡しできます。
僧侶が会食に参加するときの挨拶例文は、次のとおりです。
本日は、49日法要のお勤めを頂きましてありがとうございました。また、お忙しい中最後までお付き合い頂き、本当に感謝いたします。心ばかりではございますが、どうぞこちらをお納め下さい。今後ともよろしくお願いいたします。
49日の挨拶状の例文

49日の挨拶状は、文章で気持ちを伝えなければならないため決まり事が多く、事前にマナーを理解しておかなければなりません。
ここでは、49日の挨拶状を用意するときに押さえておくべき基本と、具体的な挨拶状の例文を紹介しましょう。
テンプレートとして使ってくださいね。
49日の挨拶状の基本
49日の挨拶状を用意する際には、注意をしなければならない基本的なマナーがあります。
49日の挨拶状を用意する前に、次の基本をしっかり確認してから準備してください。
- 句読点は使わない
- 時候の挨拶はしない
- 弔事用の葉書を用意する
- 濃い墨で印字する
句読点は使わない
49日の挨拶状では、文章に句読点を使いません。
その理由として挙げられるのが、筆文字による文章です。
昔は筆と墨で文章を綴っていましたが、このときに句読点を用いることはありませんでした。
その流れが弔事の葉書印刷にも受け継がれており、今でも筆文字では句読点を使いません。
したがって、49日の挨拶状でも句読点は使わないので注意しましょう。
時候の挨拶はしない
丁寧な文書を送る際、始めの挨拶に「暑い日が続きますが」「肌寒い季節となりましたが」といった時候の挨拶文を入れますが、49日の挨拶状では時候の挨拶を入れません。
つい丁寧さを意識して時候の挨拶を入れようとしがちですが、49日の挨拶状は忌明けをお知らせする特別な手紙です。
そのため、時候の挨拶は入れないようにしましょう。
弔事用の葉書を用意する
49日は、故人が仏となり遺族が忌明けをする法事です。
したがって、用意する葉書(ハガキ)は百合の花などが描かれた弔事用の葉書を用意し、受け取った人が「弔事に関するお知らせ」だということがわかるようにしましょう。
濃い墨で印字する
お通夜や葬儀などで文字を書くときは薄墨ですが、49日は忌明けを迎えた後に送るものであるため、文字は濃い墨で印字します。
49日を迎えるまでは、「涙て墨が薄まるほどの悲しみ」を表して薄墨を使用しますが、49日を境に遺族は心に区切りをつけて日常の生活へと戻ります。
このことを踏まえ、49日の挨拶状は濃い墨で印字するようにしましょう。
49日の挨拶状の具体的な例文
49日の挨拶状では、会葬者へのお礼と感謝を丁寧が言葉で綴ります。
少し難しい表現もありますが、例文を参考にして適切な文章を書くようにしましょう。
49日の挨拶状の例文は、次の通りです。
拝啓
先般 故〇〇(故人の氏名)儀 の葬儀に際し ご多忙中にも関わらずご会葬を賜り厚く御礼を申し上げます
お蔭をもちまして〇月〇日に四十九日の法要を滞りなく済ませ忌明けを迎えることができました
つきましては供養のしるしとして品物をお送りいたします 心ばかりではございますが何卒ご受納いただけますようお願い申し上げます本来ならば拝眉(はいび)の上お礼を申し上げるべきではございますが 略儀ながら書中を持ちましてご挨拶とさせていただきます
敬白
令和〇〇年〇月〇日
郵便番号 住所
喪主 〇〇〇〇
親族一同
49日法要に参列する人の挨拶例文

49日法要では、参列する人も遺族に挨拶するときに気をつけるべき注意点があります。
では、参列者が遺族に挨拶するときにはどのようなことを気をつければ良いのか、基本と挨拶例文を紹介していきましょう。
遺族に対する挨拶の基本
参列者が遺族に挨拶するときは、「感謝」「労い」「端的な表現」が基本です。
詳しく解説しますので、49日法要に参列する前によく確認してみましょう。
- 参列できたことへの感謝を伝える
- 遺族への労いの気持ちを表す
- 挨拶は手短にする
参列できたことへの感謝を伝える
49日の法要では、お通夜や告別式のような大きな悲しみの雰囲気は出しません。
したがって、「お悔やみを申し上げる」のではなく「参列させて頂けた感謝の気持ち」を伝えることを心掛けましょう。
大声で挨拶する必要はありませんが、落ち着いた声のトーンでゆっくりと頭を下げ「49日の法要にお声掛けいただきありがとうございます」と伝えるようにしてください。
遺族への労いの気持ちを表す
感謝の気持ちを伝えたら、次に遺族へ労いの言葉を掛けましょう。
遺族は深い悲しみの中で故人のご供養を続け、49日を持って忌明けし普段の生活へと戻り、故人がいない新しい生活を作っていかなければなりません。
まずは「大変でしたね」「お身体は大丈夫ですか?」といった労いの言葉を掛け、その後に「本日は心を込めてお参りさせていただきます」といった挨拶につなげると良いでしょう。
挨拶は手短にする
49日の法要では、遺族も忙しく参列者も多く集まります。
あまり長く挨拶をすると、遺族をはじめ他の人にも迷惑が掛かるため、挨拶は手短に済ませて着席するようにしてください。
遺族への挨拶例文
遺族への挨拶は、短くて心がこもっている言葉が基本です。
ご挨拶のタイミングは法要が始まる前と帰るときなので、2つのシーンに分けて挨拶例文を紹介しましょう。
49日法要が始まる前
法要が始まる前は、遺族も準備で忙しくしています。
できれば喪主に挨拶したいところですが、もし忙しそうであれば無理にお声がけせず、喪主に近しい親族へ先に挨拶し、タイミングをみて喪主に挨拶するようにしましょう。
49日法要が始まる前の挨拶例文は、次のとおりです。
本日は、大切な節目の法要にお声掛けをいただきありがとうございます。心を込めてお参りさせていただきます。
49日法要から帰るとき
法要が終わって帰るときも、遺族は参列者のお見送りで忙しくしている最中です。
時間があるようならお手伝いを申し出てお手伝いをし、帰るときも短めに挨拶をしましょう。
49日法要から帰るときの挨拶例文は、次のとおりです。
本日は参列させていただき、まことにありがとうございました。ご遺族の皆様のお顔を拝見できて、安心いたしました。どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。
49日の挨拶のマナー・注意点

49日の法要では、遺族も参列者も共通して気をつけなければならないマナーや注意点があります。
では、具体的にどのような点を気をつければ良いのか、その具体的な内容を紹介していきましょう。
- 前向きで穏やかな話し方をする
- 簡潔に挨拶する
- 上手く話せない時はカンペを用意する
マナー・注意点①:前向きで穏やかな話し方をする
49日の法要は、弔事ではあるものの「一つの区切りを迎えた」という安堵の気持ちが大きい儀式です。
したがって、お通夜や告別式のような重く悲しい話し方よりも前向きで穏やかな話し方をする方が適しています。
会食の席で宴会のように騒ぐのはいけませんが、遺族は「これから頑張ります」という気持ちを、参列者は「これからも遺族を応援します」という気持ち表して会話するようにしましょう。
マナー・注意点②:簡潔に挨拶する
49日の法要は、食事会まで含めるとほぼ1日かかる大きな儀式です。
そのため、遺族は何日も前から準備をしているだけでなく、当日も参列者に失礼がないよう動き回ることも少なくありません。
心配していた遺族に会えたら積もる話もあるかと思いますが、法要の前後は簡潔な挨拶をする程度にとどめておき、できるだけ遺族の負担にならないよう気をつけましょう。
マナー・注意点③:上手く話せない時はカンペを用意する
49日の法要では、短いながらも喪主が挨拶する機会が多いので、言葉を用意していたが上手く挨拶できなかったという人も少なくありません。
もし不安があるようなら、ご挨拶ごとにカンペ(カンニングペーパー)のメモを用意して、メモを手に挨拶をしましょう。
特に、法要を行う住職をお名前や、献杯をお願いしている人のお名前は、間違えないに越したことはありません。
カンニングペーパーのメモを持ってご挨拶しても失礼には当たらないため、上手く話せないときはカンペを用意しておきましょう。
まとめ

49日法要という大きな節目での挨拶は、故人の旅立ちから時間が経っているからこそ言葉選びが難しく、相手に失礼がないか心配になるものです。
49日の挨拶で守るべきマナーや注意点をよく確認し、遺族と参列者が穏やかに過ごせる挨拶をするようにしましょう。