【解説】家族葬のお通夜の形式や所要時間は?参列者・遺族別の服装・マナー・注意点

家族葬のお通夜家族葬

家族葬は、故人とごく近しい関係の人たちだけで行われるため、葬儀の内容やマナーなどが気になるところでしょう。

特に、家族葬のお通夜は自由な形式で行われることが多く、参列者の範囲や所要時間がわからないということも少なくありません。

 

では、もし家族葬で故人を見送る場合、お通夜はどのような形式で行われるのでしょうか?

今回は、家族葬で行われるお通夜の形式や所要時間、家族葬のお通夜に関するマナー・注意点を詳しく紹介します。

家族葬のお通夜の形式と所要時間の目安

花が飾られた祭壇

家族葬のお通夜は一般葬に比べると小規模ですが、故人を送り出すための準備やお別れをする時間に大きな違いはありません。

しかし、内容は同じでも参列者は少ないため、一般葬のお通夜よりも所要時間が短かったり、お通夜の内容自体を変更することもあります。

では、実際に行われている家族葬のお通夜とはどのようなものなのか、具体的な形式や所要時間を詳しく解説していきましょう。

一般葬と同じように行う場合

家族葬の中でも、30人ほどの参列者が集まる場合や一般葬と同じ形式でお通夜が行われることがあります。

一般葬のお通夜は所要時間が約3時間から4時間ですが、家族葬は参列者が少ないため、所要時間は約2時間から3時間と短めです。

一般葬と同じ形式でお通夜を行うと、次のような流れになります。

  1. 納棺の儀
  2. 僧侶による法要
  3. 通夜振る舞い

1.納棺の儀

納棺の儀とは、故人の遺体を家族が清め、旅立ちの支度を整えて棺に納める儀式です。

  • 湯灌(ゆかん)
  • 死装束の着付け
  • 副葬品の納棺

という儀式を通し、家族は故人との最後の時間をゆっくり過ごします。

納棺の儀の所要時間は1時間ほどで、お通夜の1時間から2時間前に行われることが一般的です。

2.僧侶による法要

家族葬が仏式の場合は、檀家になっているお寺の僧侶により法要が行われます。

僧侶による読経のあとお焼香と続きますが、家族葬は参列者が少ないためであまり時間が掛かりません。

目安の所要時間は約1時間、参列者が10人前後だともっと短いこともあります。

3.通夜振る舞い

お通夜の法要後に行われるのが通夜振舞い(お通夜の後の食事会)です。

家族葬ではあらためて席を設けるというよりも、家族の控え室に大皿料理を用意して一緒にいただく形式が多いです。

参列者も本当に近しい人達だけなので、お食事もスムーズに進むため所要時間は1時間ほど、長くても2時間以内でお開きになります。

僧侶の法要を行わない場合

家族葬のお通夜を無宗教で行う場合は、納棺の儀以降に違いがあります。

納棺の儀までは一般葬と変わりませんが、法要をなくして参列者が遺族とゆっくり挨拶をしたり、故人との別れを惜しむ時間を長く取るのです。

所要時間の目安はお別れ会が1時間ほど、通夜振る舞いまで含めても2時間から3時間ほどが目安になります。

  1. お別れの会
  2. 通夜振る舞い

1.お別れの会

お別れの会に決まった形式はありませんが、家族葬でよく見られるのは自由参列の形式です。

家族は棺の横に一列に並び、個別に訪れる参列者を出迎えます。

 

参列者はお線香をあげて故人に手を合わせ、棺に話しかけたり家族と会話をして故人との別れを惜しむのです。

お別れの会は基本的にお参りとご挨拶だけなので、所要時間は長くても1時間ほどです。

2.通夜振る舞い

お別れ会後の通夜振る舞いは、お参りをした人から控え室に案内される形式になるので、所要時間もまちまちです。

見知った人と故人の思い出話をするなら1時間以上とどまることもありますし、少しだけお食事をいただいてからすぐに帰宅する人も少なくありません。

 

しかし、あまり長居をすると家族が休めなくなってしまいます。

どれだけ長くでも2時間以内でお開きにするよう気をつけてください。

家族葬でお通夜をしない場合

家族葬にはさまざまな種類があり、お通夜を行わず「火葬だけ」「告別式だけ」というケースもあります。

お通夜をしない家族葬は経済的な問題や家庭の事情が関係していることも多いため、お通夜の案内がないのであれば無理に弔問せず、家族の意向に寄り添って対応することが大切です。

直葬

直葬とは、お通夜や告別式を一切行わず火葬する形式の家族葬です。

棺に納められた遺体は死後24時間が経過したあと、すぐに火葬され遺骨になります。

 

よく「密葬」と間違われますが、密葬は後日告別式を行うことが前提なので、直葬とはまったく異なります。

直送では本当にごく身内の人しか参列しないケースが多いので、家族の状況をよく把握してから弔問を検討しましょう。

一日葬

一日葬とは、本来なら2日かかる葬儀の日程を1日で済ませる形式の家族葬です。

一日葬ではお通夜の日程がなく、告別式と火葬だけが行われます。

告別式と火葬は同じ日に行われるので日程が1日で済むことから、一日葬と呼ばれているのです。

 

家族葬だからこそ可能な一日葬の形式ですが、参列できる機会が一回しかないため、予定が合わなければ参列できません。

家族葬でもお通夜を行うことがほとんどですが、家族葬の種類によってはお通夜をしないケースもあるため、連絡を受けたときは必ず日程や形式の確認をしましょう。

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家族葬のお通夜に参列できる人

お通夜の参列者

家族葬は小規模な葬儀なので、お通夜に参列できる人数が限られています。

しかも、家族葬は故人やその家族の意向が多く含まれているため、一般葬のように自由に参列することができません。

 

では、家族葬のお通夜にはどのような人が参列できるのでしょうか?

具体的な範囲や条件を詳しく解説していきます。

故人の3親等~4親等が一般的

家族葬の葬儀では、基本となる参列者の範囲がある程度決まっています。

基本の範囲は故人からみて三親等内、もし三親等内の人数が少なければ、四親等にあたる人にもお声掛けがあります。

 

具体的な例としては、故人からみて次の続柄にあたる人が範囲内です。

  • 故人の両親や祖父母
  • 故人の配偶者
  • 故人の兄弟
  • 故人の叔父叔母
  • 故人の子どもや孫
  • 故人の従兄弟

家族や親族の人数によって参列者に増減はありますが、家族葬では故人の身内が優先されると覚えておきましょう。

声を掛けてもらった人

故人の家族・親族の次に優先されるのが、家族葬のお通夜や告別式への案内を直接受けた人です。

故人と特に親しくお付き合いをしていたり、家族や親族と顔見知りの人が優先される傾向にありますが、誰にお声掛けするかは故人の家族や親族が決めるため、勝手に参列できません。

 

お声掛けの方法はさまざまですが、多くの場合は訃報の連絡時に斎場の場所や時間を伝えられ、その際に家族葬であることが告げられます。

訃報の連絡時に斎場の場所や時間を告げられなかったら、お声掛けがなかったと判断して無理に参列しないようにした方が良いでしょう。

遺族に連絡して許可をもらった人

訃報を受けてお悔やみの連絡をしたとき、遺族に直接お願いして許可をもらった人も参列できます。

遺族側の判断にもよりますが、例えば20人の参列者を予想していて15人しか参列しないとわかっている場合、席に余裕があれば急きょ参列できるというイメージです。

 

しかし、本来は最初にお声掛けした人が優先されるので、遺族に直接連絡して無理やりお願いする行為は失礼にあたります。

もし遺族に連絡しても断られた場合は無理強いせず、遺族の意向に寄り添って行動してください。

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家族葬のお通夜での香典

お香典

家族葬を選ぶ人に多い疑問が、お通夜や告別式でいただく香典です。

小規模な家族葬では香典を辞退するケースが多いため、つい「家族葬をするなら香典は辞退するべき」と考えてしまいますが、実は家族葬の香典に明確な決まりはありません。

そこで、ここでは、家族葬の香典に関する疑問点の中でも特に多い項目を挙げ、それぞれについて詳しく解説します。

辞退することが多いが控えなくても良い

家族葬で香典を辞退するケースには、次のような理由が挙げられます。

  • 少人数の葬儀なのでいただくのが申し訳ない
  • 費用が安く預貯金でまかなえるので必要ない
  • できれば香典返しなどの手間を省きたい

家族葬を行う理由はさまざまですが、香典の辞退はあくまで「故人の家族の意思」によるもので、家族葬だから香典を控えなければならないということはありません。

むしろ、香典は参列者のお悔やみの気持ちなので、ありがたくいただいても問題ないのです。

 

家族葬のお通夜で香典をいただくかどうかは、故人の家族がどのように考えるかで変わります。

辞退するケースが多くても無理に控える必要なありませんので、家族・親族内でよく話し合って決めましょう。

事前に意思を伝えておく

香典を辞退するときは、事前にはっきりと意思を伝えなければなりません。

まれに「家族葬だから用意はしないだろう」と連絡を省く人もいますが、香典は参列者のお悔やみの気持ちなので、よほどのことがなければ必ず用意をします。

 

もし事前に香典辞退を伝えていないと、受付の人が戸惑ったり、受け取る・受け取らないで揉めることも少なくありません。

事前に香典辞退をはっきり伝えておけば参列者も迷わずに済みますので、香典を辞退するときは必ずはっきりと家族の意思を伝えましょう。

親族からの香典は受け取る

事前に香典辞退を伝えていても、親族からは「お互い様だから」と香典を渡されることもあります。

香典は参列者のお悔やみの気持ちですが、その他にも「いざというときの助け合い」という意味があり、特に年配の方は「受け取って欲しい」という気持ちが強いです。

 

親族からの香典は、無理に断ると逆に相手を怒らせてしまったり、後からトラブルになるケースも少なくありません。

香典辞退の家族葬で親族から香典を渡されたときは、最初にやんわりとお断りを入れ、それでもと強く希望されるようならありがたくいただきましょう。

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家族葬のお通夜の服装・マナー

黒のパンプス

家族葬のお通夜は一般的なお通夜よりも形式が自由なので、どのような服装が相応しいのか迷うことも多いですよね。

では、家族葬のお通夜ではどのような服装がマナー違反にならないのでしょうか?

  • 服装
  • 髪型
  • 身につける物

に分けて詳しく解説していきましょう。

服装は「準喪服」以上

家族葬のお通夜では、正式な喪服かそれに準ずる喪服を着用することが一般的です。

具体的な例を挙げていきますので、よく確認してみてください。

男性の場合

故人の2親等以内にあたる男性の場合は、次のような服装が適切です。

  • ブラックフォーマルに白のワイシャツと黒のネクタイ(正喪服)
  • 黒の紋付き羽織袴(正喪服)
  • 黒のモーニングコート(正喪服)
  • 光沢のない生地の黒のスーツに白のワイシャツと黒のネクタイ(準喪服)

3親等以上の親族やその他の参列者は、次のような服装です。

  • 光沢のない黒のスーツに白のワイシャツと黒のネクタイ(準喪服)
  • ダークグレーや黒のスーツに白のワイシャツと黒のネクタイ(略喪服)

家族葬では、よく「平服でお越しください」という案内があります。

この場合の平服とは「準喪服」か「略喪服」です。

 

遺族が参列者よりも格下の服装をすることは失礼にあたります。

故人の2親等以内なら準喪服以上、3親等以上の参列者は準喪服か略喪服を着用しましょう。

女性の場合

女性の服装も、男性と同じように故人との関係の近さで服装が変わります。

故人の2親等内にあたる女性は、次のような服装が適切です。

  • ブラックフォーマルのワンピースやスーツ(正喪服)
  • ブラックフォーマルのアンサンブル(正喪服)
  • 黒無地の着物と帯(正喪服)

故人の3親等以上にあたる人やその他の参列者は、次のような服装を目安にしてください。

  • 光沢のない黒のワンピースやツーピース(準喪服)
  • 光沢のない黒のパンツスーツ(略喪服)

女性の場合、季節によっては黒のレース生地のワンピースを着用することもありますが、家族葬であっても肌を露出するのは好ましくありません。

もし黒のレース生地を着用するときは、肌色が透けず失礼にならない服装かどうかチェックしてください。

子供の場合

子供の場合は、故人との関係性に関わらず次のような服装を目安にします。

  • 制服がある場合は制服を着用する
  • 制服がない場合は黒・濃紺・ダークグレーを基本色にした服装にする
  • 黒の腕章があるなら準備をしておく
  • キャラクターものや色柄ものの服は避ける
  • 女の子はスカートの長さに注意する

一般葬に比べると緩めですが、それでも最低限のマナーは守らなければなりません。

喪に服する気持ちを大切にして、基本に添った服装を心掛けましょう。

髪型は清潔感を重視

家族葬のお通夜に参列するときは、清潔感のある髪型が重要です。

髪の長さや性別によってポイントが異なるため、自分のケースにあてはめて確認しましょう。

男性の髪型

男性の髪型は、できれば短めで整っていると望ましいです。

ある程度の長さがあってもクシで形を整えて、整髪料も控えめにして整えておくと、服装にも合って清潔感が出ます。

もし髪の毛をかなり明るく染めているのなら染め直し、派手ではない色合いに落ち着けるようにしましょう。

女性の髪型

女性の髪型は、短い人は整える、長い人はまとめ上げると清潔感がでます。

まとめ上げる場合は、耳より上にならない位置でお団子にしたり、黒の髪ゴムで結んで邪魔にならないようにしましょう。

髪の毛の色が明る過ぎる場合は染め直し、他の家族や参列者に失礼のない髪型を心掛けましょう。

子供の髪型

子供の髪型は、男の子の場合は短く切るか、長くても前髪が顔にかからないようにします。

まれに寝癖がそのままになっていることもありますので、寝癖を直して整えるようにしてください。

 

髪の毛が長い女の子は、耳より下で一つ結びにするか、二つ結びにして邪魔にならないよう整えます。

髪ゴムは黒で統一して派手な髪飾りを避け、必要であれば前髪を黒のヘアピンでとめて対応するようにしましょう。

靴・バッグ

家族葬のお通夜であっても、一般葬と同じように靴やバッグまで気を配らなければなりません。

基本となるのは、派手ではなく光らない靴やバッグです。

家族葬のお通夜に相応しい靴やバッグを紹介するので、ポイントを確認してから準備しましょう。

男性の場合

男性のバッグや靴は、エナメル質でない革素材のバッグや靴が基本です。

金具が多く使われているものは避け、黒の革素材のバッグや靴を選びましょう。

 

最近では、男性の革靴もデザイン性が高いものが多いですが、黒の革素材で金具がついていなくても、靴先が尖りすぎていたり個性的なデザインの靴はあまり好まれません。

家族葬のお通夜もフォーマルな場であることを考えて、できるだけ派手ではない靴やバッグを選ぶようにしてください。

女性の場合

女性の靴やバッグも、男性と同じくエナメル質や派手なものはNGです。

特に、女性ものの靴やバッグは、一部に金具が使用されていたりスパンコールがついているものも多いため、家族葬のお通夜に参列するときは確認しなければなりません。

 

また、ピンヒールやミュールといったデザイン性の高い靴は、たとえエナメル質でなく金具がついていなくても好まれません。

できれば日頃から黒革のパンプスを用意しておき、急な葬儀にも対応できるようにしておきましょう。

子供の場合

子供の靴やバッグは大人ほど厳密ではありませんが、それでも押さえておくべきポイントがあります。

子供の靴やバッグはどうしても色鮮やかなものが多いため、色は次のものを基準として選んでください。

  • 濃紺
  • ダークグレー

たとえ基本の色を押さえていても、歩くと音が出たりローラーシューズのような遊び要素が入っている靴はNGです。

さらに、子供の靴は汚れていることが多いため、履かせる前にはよく汚れをチェックしておき、清潔さを出すことも忘れないようにしましょう。

バッグも次のような色で派手でない物を基準にしましょう。

  • 濃紺
  • ダークグレー

キャラクターものや派手な飾りがついていないかを確認するようにしてください。

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家族葬のお通夜で「遺族」が注意すべきこと

相談する人

家族葬のお通夜は一般葬と異なる部分が多いため、喪主となる遺族が意識して注意するべきポイントがあります。

では、家族葬のお通夜ではどのような点に注意すべきなのか、詳しく内容を解説していきましょう。

注意点①:葬儀社と綿密に相談する

家族葬のお通夜は自由度が高く、さまざまな形式が選べることが魅力です。

しかし、自由度が高いため遺族の意向を詳しく伝えないと、葬儀社が理解できずトラブルが起こるケースも少なくありません。

実際に、必要な祭壇がオプションだと気付かなかったために会場が寂しくなってしまったり、通夜振舞いの用意に行き違いがあり人数分に足りなかったというトラブルもあります。

 

家族葬のお通夜は、遺族の意向を葬儀社が共有することが重要です。

葬儀社と綿密に相談し、少しの行き違いのないように準備をしましょう。

注意点②:家族・親族と話し合う

家族葬のお通夜は、広く認識されてきたもののまだ理解できない人も多く、家族や親族の間で揉めごとが起こることもあります。

特に、高齢の親族には受け入れがたい部分も多く、「僧侶の読経がないなんて許せない」「もっと多くの参列者を呼ぶべきだ」と注意されるケースも少なくありません。

 

しかし、家族葬は決して悪い選択ではなく、故人の遺志や家族の思いが詰まった温かい儀式です。

なので、家族葬のお通夜を行うときはできるだけ家族・親族と話し合う機会を設け、お互いの考えに対する理解を深めるようにしましょう。

注意点③:参列・香典辞退ははっきり伝える

家族葬は、限られた人だけが参列できる小規模な葬儀です。

一般葬のように、訃報を聞いた人が参列すると小規模なお通夜・告別式が行えなくなります。

参列を辞退して欲しい人には、はっきりと「ご遠慮ください」と伝えましょう。

 

さらに、遺族の事情によっては香典を辞退することも多いため、香典辞退をするかしないかもはっきり伝えなければなりません。

香典辞退を伝えていないと参列者も迷うことになりますので、辞退するときには案内のときに「香典は辞退いたします」とわかりやすく伝えるよう心掛けましょう。

注意点④:参列者を決めるときは配慮する

家族葬の参列者を決めるときは、あとから参列者同士で揉めないように配慮しなければなりません。

例えば、故人の親族にお声掛けするとき、「父方は従兄弟まで声を掛けたが、母方は兄弟までしか声を掛けなかった」というような決め方をすると、後から親戚同士で揉めたり遺族が責められる可能性があります。

参列者を選ぶことには難しい部分が多いですが、呼ぶ人の性格や人間関係まで配慮して、穏やかに故人を送り出せるよう参列者を決めましょう。

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家族葬のお通夜で「参列者」が注意すべきこと

数珠を持ち手を合わせる

家族葬のお通夜に呼ばれる参列者も、遺族に負担が掛からないよう注意しなければならないことがあります。

具体的な注意点を紹介していくので、内容をよく確認して注意するようにしましょう。

注意点①:案内を受けた人だけ参列する

家族葬のお通夜や葬儀は、あらかじめ故人や遺族が案内する人を決めています。

したがって、遺族に直接お声掛けをされたり、お通夜・告別式の会場と時間を教えてもらった人しか参列できません。

もし訃報を知っても家族葬であることがわかったときは、案内をされていない人は参列を遠慮し、落ち着いた頃に連絡するようにしましょう。

注意点②:他の人を連れて行かない

家族葬のお通夜の案内を受けた人は、たとえ頼まれたとしても他の人を連れて行ってはなりません。

家族葬は故人とその遺族が参列者を決めており、呼ばれていない人は勝手に連れて行くことは失礼にあたります。

家族葬に案内された人に対して、案内されていないのに「自分も連れて行って欲しい」と強引にお願いする人もいますが、きちんと断って他の人を連れて行かないようにしましょう。

注意点③:香典は遺族の意向に合わせる

香典は故人と遺族に対するお悔やみの気持ちなので、参列者は用意することが礼儀です。

しかし、事前にはっきりと香典をお断りしているときは、遺族の意向に合わせて無理に渡さないようにしましょう。

 

ギリギリまでわからないときは香典を用意し、

  • 受付で辞退されたときは持ち帰る
  • 受け取ってもらえるときはお渡しする

といった柔軟な対応をしてください。

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まとめ

葬儀の祭壇

家族葬のお通夜は、故人の遺志や家族の意向が反映されやすい反面、どのような点に注意すれば良いのか迷うことが多いものです。

しかし、小規模なお通夜であっても喪に服する気持ちは変わりませんし、「一般葬よりも少しだけ違う部分」をきちんと理解すれば、遺族も参列者も気持ち良く故人を送り出せます。

家族葬のお通夜に関する注意点・マナーをよく確認して、相手に失礼のないよう気をつけて行動しましょう。

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この記事を監修したのは、
マガジン 編集部
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