2021年(令和3年)の「お盆」はいつ?旧盆は8月13日~16日、新盆は7月13日~6日

お盆はいつ?一般知識・マナー

毎年お盆の時期が近くなると、「今年のお盆はいつ?」と悩む人が少なくありません。

実は、お盆の時期は地域によって異なるため、事前に確認して準備をすることが大切です。

そこで今回は、2021年(令和3年)のお盆の時期や、お盆でやるべきこと・お盆の時期でよくある疑問点について詳しく解説します。

2021年(令和3年)のお盆はいつ?

お墓がある風景

お盆の時期は、夏休みや夏期休暇と重なるため、多くの人がお盆の日程に合わせて休みを取ります。

毎年お盆の時期が決まっていると予定も立てやすいですが、地域によってはその年ごとにお盆の時期が変わるため、早めにお盆の時期を知っておくことが大切です。

そこでここでは、お盆の時期の種類とともに、2021年(令和3年)のお盆がいつになるのかをお伝えしましょう。

お盆の時期は3種類ある

お盆の時期は、大きく分けると3種類あります。

お盆の時期を調べる際には、それぞれの違いを覚えておくとわかりやすくなりますので、以下でお伝えする内容を理解しておきましょう。

新盆・7月盆

新盆・7月盆とは、毎年7月15日を中心にして行われるお盆のことです。

日本のお盆の歴史は、西暦606年に推古天皇が行ったことが始まりと言われています。

仏教の教えでは、旧暦の7月15日に供養を行うのが良いとされており、それにならって明治時代の初め頃までは、旧暦の7月15日を中心にお盆が行われていました。

明治6年に現在の新暦(太陽暦)に変わり、旧暦の7月が現在の8月になりましたが、一部の地域では新暦の7月15日にお盆を行うようになったため、新盆・7月盆と言われています。

旧盆・8月盆

旧盆・8月盆とは、毎年8月15日を中心に行われるお盆のことです。

旧暦の7月15日をそのまま1ヶ月ずらしており、月は違いますが旧暦のお盆の時期には合っているため、そのまま広く日本で受け継がれるようになりました。

8月15日頃は農繁期が落ち着くというのも、旧盆・8月盆が広まったもう一つの理由です。

明治時代に新暦へ変更されて以降、旧盆・8月盆は全国的に認識されています。

沖縄のお盆

沖縄のお盆は、毎年行われる時期が異なります。

その理由は、その年の旧暦7月15日が8月の何日にあたるのか、正確に計算するためです。

沖縄は先祖の魂を手厚く供養する地域なので、旧暦から新暦に変わっても、昔から受け継がれてきた正しい時期に供養を行うことを大切にしています。

2021年(令和3年)の新盆・7月盆は7月13日〜16日

2021年(令和3年)の新盆・7月盆は、7月13日(火曜日)〜16日(金曜日)の4日間です。

7月13日に迎え火を焚いて先祖の魂をお迎えし、16日に送り火を焚いて再び先祖を見送ります。

盆の入りから盆明けまでが平日になりますので、初盆などで休暇が必要な場合は、早めに遺族と相談して申請すると良いでしょう。

2021年(令和3年)の旧盆・8月盆は8月13日〜16日

2021年(令和3年)の旧盆・8月盆は、8月13日(金曜日)〜16日(月曜日)の4日間です。

旧盆・8月盆の場合、もともと会社の夏季休暇が13日、14日、15日であったり、学校が夏休みだったりするため、親戚も集まりやすいことでしょう。

さらに、2021年(令和3年)は、14日・15日がちょうど土日に当たって4連休になりますので、多くの人を招いて法要を行うには最適です。

2021年(令和3年)の沖縄のお盆は8月20日〜22日

2021年(令和3年)の沖縄のお盆は、8月20日(金曜日)〜22日(日曜日)の3日間です。

21日・22日がちょうど土日にあたりますので、会社の夏季休暇とずれていても休みやすいかもしれません。

沖縄のお盆では、エイサーと呼ばれる伝統の踊りで先祖の霊を送迎する習わしがあり、沖縄の風物詩として多くの観光客が訪れます。

沖縄のお盆の時期を知っておき、事前に交通機関のチケットや宿を予約しましょう。

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お盆とは

線香をあげたお墓と花

そもそも、お盆とは何でしょうか?

お盆とは、あの世から帰ってきた先祖の霊を迎え入れ、手厚く供養をする法事です。

その由来となったのは、仏様の弟子が行った「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言われており、極楽浄土へ行けず苦しんでいる母を助けるため、多くの僧侶に食事を施して徳を積んだという言い伝えから始まりました。

現在のお盆でも、お施餓鬼で食事をお供えしたり、卒塔婆を立てて先祖を追善供養したりなど、さまざまな供養が行われています。

事前に申し込んでおくと、寺院が行う「施餓鬼会」に参列することもできますので、希望する際には日程をよく確認してみましょう。

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新盆の地域

お盆の灯籠

新盆・7月盆が行われているのは、主に次の地域です。

同じ県内であっても、一部の町内では旧盆・8月盆で供養をすることがあるため、自分の認識しているお盆の時期で準備を進めると揉めることもあります。

出向く先のお盆の時期がわからないときは、「新盆か初盆か」「具体的な日程はいつなのか」など、はっきり尋ねるようにしましょう。

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旧盆の地域

お墓と供花

旧盆・8月盆は、先ほどお伝えした新盆の地域を除いてほぼ全国が該当します。

ただし、もしその年が故人の初盆にあたる場合は、多くの人を招いて法要ができるよう、時期を前後にずらして行うケースも少なくありません。

お盆の時期は僧侶も檀家周りで忙しくなりますし、旧盆にあたる日程では読経をしてもらえない可能性もあります。

旧盆・8月盆の時期に法要・会食などを考えている場合は、遅くとも7月初旬からお声掛けする人の予定を聞き、僧侶に相談して日程を決めるようにしましょう。

また、沖縄も旧盆・8月盆が行われる地域ですが、日程はその年のよって異なるため、早くから調べて予定を立てなければなりません。

さらに、沖縄にはその土地独自の慣習もありますので、事前によく説明を受けてからお盆行事に参列してください。

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お盆にやること

精霊馬と落雁

お盆には、その家を見守ってくださる先祖の霊が里帰りをするので、さまざまな準備をしてお迎えします。

では、具体的にどのようなことをして先祖の霊を迎えるのでしょうか?

ここでは、お盆にやることを具体的に紹介するので、お盆を迎える準備をする際の参考にしてください。

  • お墓参り
  • 精霊棚を飾る
  • 盆提灯を飾る
  • お盆のお供えを用意する
  • お経をあげていただく
  • 卒塔婆をたてる
  • 施餓鬼会をする
  • 迎え火・送り火を焚く

お墓参り

お墓や納骨堂がある場合は、お盆にお墓参りをして先祖の霊を供養します。

その際、気をつけなければならないのが「釜蓋朔日(かまぶたついたち)」です。

お盆のある月、つまり7月1日や8月1日は「地獄の釜の蓋が開く日」と言われており、この日を境にしてお盆が始まると考えられています。

したがって、できるだけお盆のある月の1日に掃除をして綺麗にし、お盆の時期に改めてお参りしましょう。

精霊棚を飾る

精霊棚とは、お盆で里帰りした先祖の霊がそのに宿るとされる棚のことです。

真菰(まこも)と呼ばれる植物で編んだゴザの敷物を敷き、その上に小さな机を設えて位牌を置き、ナスやきゅうりで作った精霊馬、お供え物などを並べます。

お盆の時期が近くなると、スーパーなどのお盆用品でお飾りのセットが販売されることもありますので、一つひとつを用意することが難しい場合は、お飾りのセットを上手に利用してみましょう。

盆提灯を飾る

盆提灯は、帰ってくる先祖の霊が迷わないように灯すものです。

白地に家紋が付いているものや、綺麗な模様や飾りが付いているもの、吊るすタイプから置くタイプまでさまざまですが、どれも先祖の道標という役割に変わりはありません。

近年では、マンションなどの集合住宅でも飾れる、小さな盆提灯も見られるようになりました。

初盆の際には親戚から盆提灯を贈られることもあります。

早い段階から周囲の人に相談して、その家にふさわしい盆提灯を飾ってください。

お盆のお供えを用意する

お盆のお供えは、里帰りしたご先祖の霊に食べていただくものなので、以下のような点を基本にして用意します。

この他にも、故人が好きだったものを用意して飾り、喜んでもらえるように準備しましょう。

お経をあげていただく

お盆にお経をあげていただくと、遺族の功徳が積まれて先祖の霊の良い供養になります。

檀家になっている寺院がある場合は、そちらから事前に案内があるはずなので、都合の良い日時を伝えてお経をあげていただくと良いでしょう。

初盆で法要を予定している場合は、僧侶がお盆で忙しいことを踏まえて、早い段階から相談して準備するようにしてください。

卒塔婆をたてる

卒塔婆とは、お墓に立てる細長い板のことです。

仏様の遺骨が祀られている仏舎利塔を模した形をしており、立てた人の徳が積まれて先祖の供養になると言われています。

卒塔婆はお盆に必ず立てるわけではありませんが、初盆を迎えた遺族が卒塔婆を立てることで、心が安らぐことでしょう。

施餓鬼会をする

施餓鬼会とは、生前の悪行で地獄に落ちてしまったり、供養してもらえなかったりして無縁仏となった霊に食べ物や飲み物をお供えし、供養することで徳が積まれるとされる法会です。

お盆の時期に施餓鬼会をすることも多く、餓鬼となった霊を救うことで徳を積み、先祖の霊を供養する人もいます。

施餓鬼会は、僧侶にお願いして個人で行うこともできますが、寺院が行う施餓鬼会に参列することも可能です。

お盆に絶対やらなければならないというわけではありませんが、日々の生活への感謝や故人への思いを込めて、施餓鬼会を行うのも良いでしょう。

迎え火・送り火を焚く

迎え火・送り火は、先祖の霊を送迎するための火のことです。

13日には迎え火を焚いて先祖をお迎えし、16日にお送り火を焚いて先祖を見送ります。

迎え火・送り火ではなく提灯を用意し、お墓に蝋燭を立ててその火で提灯を灯し、道中を家まで歩いて先祖を送迎する地域もありますので、お盆を迎える地域の風習にしたがうようにしましょう。

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お盆の時期でよくある疑問

負担付贈与契約は解除できる?

お盆の時期や過ごし方は、地域によって異なるので思わぬ疑問で悩む人も多くいます。

そこでここでは、お盆の時期でよくある疑問を紹介し、どのように対応するべきか詳しくお伝えしましょう。

7月盆だとお盆休みは取れない?

会社の休暇は「お盆休み」ではなく、「夏季休暇」として扱われることがほとんどです。

したがって、社員全員が一斉に休むのではなく、7月半ばからローテーションでずらして休暇を取る場合は、7月盆に合わせて休める可能性があります。

さらに、その年のお盆が「初盆」の場合には、法事への出席として上司に相談すれば申請できるかもしれません。

休暇の取り方は勤め先の就労規則によっても異なりますので、まずは上司や総務部に相談してみると良いでしょう。

どうしても7月に休暇が取れない場合は、その旨を相手に伝えた上で、ご仏前や供物・お中元を送る方法もあります。

大切なのは先祖の魂を供養する気持ちなので、状況に合わせて心を込めた対応をしましょう。

結婚相手とお盆の時期・風習が違う場合はどうすれば良い?

生まれ育った地域が違う人の結婚した場合、お互いのお盆の時期や風習が異なることがあります。

お盆は8月だと思っていたのに相手は7月だった、送り火・迎え火ではなくお墓まで提灯を持ち送迎していたなど、そのときになって驚いたという話もよく耳にします。

お盆の時期や風習は、その土地で受け継がれてきた大切な伝統行事です。

自分の認識している時期や風習と異なる部分があっても、その土地のやり方に合わせてお盆を迎えましょう。

ただし、お盆の時期は事前に確認しておかないと、共働きの場合休暇がずれてしまいます。

結婚して初めてお盆を迎えるという人は、早い段階からお盆の時期をお互いに確認し、日程をすり合わせて休暇を取れるようにしましょう。

お盆の時期が違うと初盆にも違いがある?

お盆の時期に違いがあっても、初盆の過ごし方に大きな違いはありません。

初盆は、故人が亡くなってから初めて先祖霊として迎えられる行事なので、親戚から盆提灯や供物・ご仏前をいただいたり、お盆法要を行なって会食したりすることもあります。

初盆で行う法要に違いはありませんが、お盆の時期の僧侶は檀家周りで忙しいですし、地域によっては会食の予約や準備が難しいかも知れません。

そのような場合は、本来のお盆の時期から少しずらして初盆を行うのも一つの方法です。

遺族でよく話し合い、心のこもった法要になるよう準備しましょう。

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まとめ

夏野菜でできた馬と牛

日本のお盆の時期は、7月の新盆・8月の旧盆・沖縄のお盆と3種類あるため、その地域のお盆がいつなのか、事前に尋ねておくことが大切です。

特に沖縄のお盆は、旧暦の7月15日を毎年新暦にあてはめて決めていくので、出向く際には早めに調べて準備しなければなりません。

しかし、お盆の時期に違いはあっても、先祖を供養する気持ちは同じです。

お盆行事に出向く際には、その土地のお盆がいつなのかを調べておき、相手に失礼のないようにしましょう。

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