【2020】お盆の墓参りはいつ行く?時期・時間帯・必要なお供え物

お盆の墓参り お墓

日ごろからお墓とは無縁の方でも、お盆には帰省をかねてお墓参りに行かれる方は多いものです。

しかし、このお盆期間はどの日取りでお墓参りを行い、どのようなことを行うのが正しいお盆のお墓参りなのでしょうか?

ここでは、このような疑問に応えるため「お盆のお墓参りはいつ行くべきなのか」「お盆のお墓参りにやるべきこと」「お盆のお墓参りの手順」を中心に解説します。

限られたお盆休みを有効に使うためにも、計画的にお墓参りをおこない正しい先祖供養をしましょう。

お盆のお墓参りするのはなぜ?

仏壇のロウソクに火をともす手

はじめに、なぜお盆にお墓参りをするのかを解説します。

霊魂となったご先祖様はお盆中にあの世からこの世へと帰ってきますが、このとき同じ場所にとどまっているわけではなく、自分のお墓に行くこともあるようです。

もしもお墓が丁寧に掃除されていなければ、ご先祖様は自分が粗末に扱われていると思い悲しんでしまうことでしょう。

このようなことがないように、お盆にはお墓参りを行いお墓を綺麗にするのが習わしとなりました。

 

また、あの世から帰ってきたご先祖様は、まず自分のお墓に行くと考えられています。

このご先祖様をお墓に迎えに行き、自宅まで案内するためにお墓参りを行うという説もあります。

お盆とは

お盆とは、正式名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、故人の魂があの世と呼ばれる浄土から私たちの住むこの世に帰ってくる期間です。

この期間、私たちは帰ってきた故人の魂をお迎えし丁寧に供養を行うのが習わしです。

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お盆の時期は地域によって異なる

日本地図と虫眼鏡

一般的に8月13日から8月16日の4日間がお盆とされており、2020年は8月13日(木)〜8月16日(日)がお盆です。

しかし、日本全国を見ればお盆の期間は地域によって異なり、3種類のお盆期間が存在します。

これには次の事情が関係しているためです。

3種類のお盆期間がある理由
  • お盆を最初に定めた際には旧暦を使用していた
  • 各地域の活動の違いにより事情が異なってしまった
  • 地域により新暦に対応できなかった

ここでは、この3種類のお盆期間とその地域について解説していきます。

お盆期間①:7月盆の場合

7月盆を行う地域は、主に東京やその周辺の一部です。

この地域では、明治政府が暦を太陽暦に変更したカレンダーにそのまま従ったため、この時期をお盆としています。

お盆期間②:8月盆の場合

現在の日本でお盆といえば、この8月盆を指すことが一般的です。

明治政府の方針で暦が変わりましたが、本来のお盆はこの時期に行う行事です。

また、梅雨時期や農繫期を過ぎたこの時期がお盆として好まれたためとも言われています。

お盆期間③:旧暦の7月盆の場合

九州地方や沖縄地方では、現在でも旧暦の7月15日を中心にお盆を行っています。

ご先祖様を特に大切に考えている大陸からの影響が強いこの地域では、昔から続くお盆の時期を変えることなく、今でも旧暦でお盆を行っているのです。

【日程別】お盆の墓参りはいつ行くべきなのか

手からあふれるはてな

それでは、お墓参りをおこなう最適なタイミングについて、一般的なお盆期間である8月13から16日の間で日程別に解説します。

日程①:墓の清掃は8月12日まで行う

お盆はご先祖様をお迎えする時期なので、お墓を綺麗に清掃してきれいな状態にしておくことがマナーです。

お盆期間が始まる前日の8月12日までにお墓の清掃を終えておきます。

また、初めてお盆を迎える「初盆」の方は家族以外の方がお墓参りを行う場合もあります。

そのため、8月に入った時点で掃除をかねてお墓参りを行った方が良いでしょう。

日程②:墓参りはお盆の入りの8月13日に行う

8月13日はお盆の初日となり、この日はご先祖様があの世から帰ってくる日です。

一般的には、この日がお墓参りを行う日とされています。

地域によってはお墓からの道筋に火をともしたり、玄関先に灯籠を置きご先祖様への目印とするところもあります。

日程③:留守参りは8月14日・15日に行う

関東地方の一部の地域では「留守参り」と呼ばれる風習が残っています。

これは、ご先祖様が家に帰るために留守となったお墓を守る仏様に感謝し、お参りするようになったことが由来です。

この留守参りをする場合には、8月14日・15日にお墓参りを行います。

日程④:送り火は8月16日に行う

お盆期間の最終日となる8月16日は、ご先祖様があの世へと帰っていく日です。

この日はご先祖様をお見送りする意味で、送り火とお墓参りを行いましょう。

ただし、地域によってはご先祖様は川や海から船に乗って帰ると言われている地域もあるため、お墓参りを行わない場合もあります。

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お盆の墓参りで推奨される時間帯

休憩時間とお茶

お盆期間のお墓参りでは、「迎えは早く送りは遅く」と言われます。

この言葉にもあるように、お墓参りは次のようにすることが推奨されています。

  • ご先祖様をお迎えする13日のお迎え:午前中
  • お見送りをする16日のお墓参り:夕方遅く

お盆の墓参りでやるべきこと

お墓参りをする子供

それではここからは、実際にお墓参りの際にやるべきことを解説しましょう。

お墓の掃除を行う

まずは、ご先祖様を気持ちよくお迎えするためにもお墓の掃除を行います。

お墓の掃除方法と手順は次のとおりです。

お墓の掃除方法・手順
  1. お墓の掃除の前に敷地内の草むしりと落ち葉・ゴミ拾いを行う
  2. 時間があるのなら墓石周りの玉砂利の水洗いを行う
  3. 墓石は水を含ませたで清潔な布で洗う(家庭用洗剤はNG)
  4. 線香皿・花筒は中身を出して水洗いを行う
  5. 乾いた布で墓石を綺麗に磨く

お供え物をする

掃除が終われば、生前の故人の好物をお供えします。

お供え物についての決まりはありませんが、お供え物に対するマナーには十分に気をつけてください。

詳しくは、次の「お墓まりの際のマナー・注意点」で詳しく解説しています。

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お盆の墓参りの手順

ここでは、お墓参りを行う手順について解説します。

お墓参りは作法を重んじ、正式な手順で行うよう心がけましょう。

お盆の墓参りの手順
  1. 墓に手を合わせる
  2. 掃除を行う
  3. 墓石に水をかけて清める
  4. お供え物をする
  5. 線香に火をつけて手を合わせる
  6. 忘れ物がないか確認する

手順①:墓に手を合わせる

お墓に到着したら、まずはお墓に手を合わご先祖様に挨拶を行いましょう。

挨拶を行うことでご自身の気持ちを整え、感謝の気持ちを込めたお墓まりを行うことができます。

手順②:掃除を行う

先ほどお伝えした手順でお墓の清掃を行います。

特に、日常的にお墓まりが出来ない方は時間をかけて丁寧に掃除を行います。

抜いた雑草や集めた落ち葉などは周囲のお墓を汚してしまうので、持ち帰るのがマナーです。

手順③:墓石に水をかけて清める

柔らかくきれいな布を使い、お墓を水洗いします。

再三になりますが、家庭用洗剤の使用は墓石を傷める原因となりますので使用は控えましょう。

また、コケが生えている箇所をたわしなどで強引にこする方がいますが、お墓をたわしでこするのはご先祖様に対して失礼な行為です。

お墓はご先祖様の体そのものと考え、清潔で柔らかい布を使用し磨きます。

手順④:お供え物をする

掃除が終われば、故人の好物をお供えします。

供花があればこの際に飾りつけ、先に飾られたお花があればこのときに改めて手入れをします。

お花にはたっぷりの水を与え、少しでも長くお墓を飾れるようにしましょう。

手順⑤:線香に火をつけて手を合わせる

掃除とお供えが終われば、いよいよ線香に火をつけお墓に手を合わせます。

お墓を綺麗に掃除して、故人の好きだった食べ物やお花を飾りつけたことで、とてもすがすがしい気持ちで故人と対面できるはずです。

日ごろの思いや報告など、時間が許す限り故人と語らいましょう。

手順⑥:忘れ物がないか確認する

最後は、しっかりと忘れ物がないかの確認を行います。

特に、自宅から持ってきた線香やお花を包んできた新聞紙などを忘れ、それがお墓の前に散らかっていると一般常識を疑われてしまいます。

お墓参りが終わったら気持ちを切り替え、お墓の周囲を慎重に確認して絶対に忘れ物がないようにしましょう。

お盆の墓参りのマナー・注意点

STOPと芝生

お墓参りには守らなければならないマナー・注意点があります。

何気なくやってしましそうな行為であっても、宗教上タブーとされる場合もあるため注意が必要です。

お盆の墓参りのマナー・注意点
  • 墓石にお酒をかける
  • 線香やろうそくの火を口で吹き消す
  • お供え物をそのまま残して帰る

マナー・注意点①:墓石にお酒をかける

故人が生前お酒が大好きで、たくさんお酒を飲んで欲しいとの思いから墓石にお酒をかける方がいます。

確かに気持ちはわかりますが、お酒に含まれる成分によって墓石を傷めてしまう場合もあります。

お墓は後世に引き継がれるものなので、できるだけきれいに管理しなければなりません。

どうしてもお酒を飲ませてあげたい場合は、コップにお酒を注いでお供えしましょう。

マナー・注意点②:線香やろうそくの火を口で吹き消す

線香やろうそくの火を、口で息を吹きかけて消す行為は絶対にやってはなりません。

ご先祖様に供える火に、自身の息を吹きかける行為は仏教の教えではタブーです。

線香やろうそくの火を消す場合は、ご先祖様を敬う気持ちを込めて丁寧に手で仰いで消すよう心がけてください。

もしくは、線香を持ち上から下に振って消しても問題はありません。

マナー・注意点③:お供え物をそのまま残して帰る

お供え物のお花は残して帰っても問題にはなりませんが、食べ物のお供え物は必ず持ち帰ります。

せっかくお墓を綺麗にしても、食べ物のお供え物を残してしまってはカラスや野良猫が食べ散らかしてお墓の周りが汚れてします。

このような事情から、中にはお供え物が禁全面的に禁止となっている墓地もありますので、ご自身の墓地の規約を必ず確認してください。

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お盆の墓参り前に準備するもの

夏野菜でできた馬と牛

ここからは、お盆を迎えるにあたってどのような品を準備すれば良いか解説します。

お盆の墓参り前に準備するもの
  • 迎え火・送り火の木材
  • 仏前のお供え物
    • 仏膳
    • 牛馬(なすときゅうり)
    • 餓鬼飯
  • 盆提灯

迎え火・送り火の木材

迎え火や送り火に使用する木材は「オガラ」とよばれる木材を使用します。

このオガラはホームセンターやスーパーなどで販売され、価格も100円程度のものがほとんどです。

仏前のお供え物

仏前のお供え物はいつもより品数を増やし、華やかなご馳走にしてご先祖様をもてなしましょう。

お盆期間のお供え物には次のようなものがあります。

仏膳

仏膳がある家庭では、お盆期間中のお供え物は次のもので構成する精進料理が良いでしょう。

  • 煮物
  • 漬物
  • 和え物

牛馬(なすときゅうり)

お盆専用の精霊棚がある場合は、馬に見立てたきゅうりと牛に見立てた牛を飾ります。

これは、ご先祖様に早く来て欲しいから馬(きゅうり)を、ゆっくりと帰って欲しいから牛(なす)を飾るのが習わしです。

餓鬼飯(がきめし)

近畿地方のお施餓鬼とよばれる風習では、餓鬼道に落ちてしまった亡者の霊を弔うため、「餓鬼飯」と呼ばれる生米と野菜を混ぜたものを蓮の葉の上に供えるの習わしがあります。

この餓鬼飯は、ご先祖様のお供え物とは別にお供えしなければなりません。

盆提灯

お盆期間中は、仏壇に盆堤灯を供えて仏間全体を明るくします。

本来は仏間の縁側に堤灯をつるすことでご先祖様の目印としていましたが、現在では仏間や仏壇の形も変わってきているため、コンパクトでモダンな堤灯を用いる家庭が増えています。

お盆の墓参りに必要な持ち物

供花と墓石

お盆期間中の墓参りだからといって、特別な持ち物は必要ありません。

とはいえ、年に一度お盆時期しかお墓まりをすることができない方にとっては、何を持参して良いのかわからないものです。

ここでは、お墓参りを行う際の持ち物について解説します。

お盆の墓参りに必要な持ち物
  • 掃除道具
  • お供え物
  • 虫対策・暑さ対策用品

持ち物①:掃除道具

お墓の掃除道具には次のようなものがあります。

  • スポンジ
  • 清潔な布(3枚程度)
  • 汚れてもいい布(3枚程度)
  • 軍手
  • 草刈り用の鎌
  • ゴミ袋

持ち物②:お供え物

お供え物には、線香やローソクなども含まれます。

この他には、先ほどお伝えした故人の好物やお酒などをお供えします。

ただし、お盆時期は夏の一番暑い期間のため食品の傷み方は想像よりずっと早いものです。

心配であれば、食品のお供え物は避けた方が良いでしょう。

持ち物③:虫対策・暑さ対策用品

お盆期間は一年のうちで一番暑く、蚊や虫などが墓所の中にはたくさん飛んでいます。

虫よけスプレーや暑さ対策グッズを使い、熱中症などのリスクに備えることを忘れないでください。

特に、高齢者の暑さ対策を万全に行うのは若い世代の務めだと心得ましょう。

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まとめ

お盆の灯籠

お盆のお墓参りについて解説しました。

「お盆のお墓参りの手順」「お墓参りに必要なもの」「お盆期間のお墓参りの日程」がわかれば、普段からお墓参りを行わない方でも安心してお盆のお墓参りを行うことができます。

お盆はご先祖様が年に一度この世に里帰りする、大切な宗教行事です。

日ごろの感謝の気持ちを表しご先祖様に楽しんで過ごしていただくためにも、入念な準備を行い万全の体制でお盆を迎えましょう。

この記事を監修したのは、